お歳暮を出す場合に注意することとはなんでしょうか。
品選びや贈るタイミングなど様々ですが、意外と相手にチェックされているのが、のしの書き方なんです。
特に、夫婦や会社の同僚と合わせて!など、複数人で贈る場合には連名にすることもあると思います。
その場合の書き方に、配慮しなければならないマナーが潜んでいるのです。
今回は、お歳暮ののしの宛て名を連名にする場合の書き方についてまとめていきましょう。
お歳暮ののしの書き方!基本的なマナー
まずは、お歳暮ののしの基本的なマナーについてまとめておきましょう。
水引きの上に「お歳暮」という文字、そして、水引きの下に送り主の名前を書きます。
基本的にはフルネームで書きましょう。
また、個人的なものではなく、会社として取引先など他社に贈る場合は、送り主の名前の上又は右側に会社名も忘れずに。
そして、ネットや電話で注文をする場合に、贈る品が産地直送の農産物や海産物などの場合に多いのが、のしの対応をしていないと言われるパターンです。
その場合、のしのない状態で贈るのはやむを得ませんが、その際は送り状を出すことを忘れないようにしましょう。
お歳暮ののしの書き方!夫婦連名にする場合
さて、次は送り主を夫婦連名にする場合ののしの書き方についてです。
夫婦連名にする場合はどんなとき?
昨今は、女性が優位だとか男性が優位だとか、そのような考え方事体がナンセンスだと言われる時代です。
ですが、お歳暮は日本の昔ながらの、いわゆる「古風」「奥ゆかしい」「謙遜」などと表現されるような日本の文化です。
贈り先の相手が年配者であることが多いので、この昔からの感覚や感性が残ってしまうのも理解しなければなりません。
となると、親族や夫婦共通の知り合いが贈り先であれば、奥さんの名前ではなく、ご主人(世帯主)の名前をのしに記すのがベターです。
特にご主人側の親族宛てであれば「出しゃばりなお嫁さんだな」「主張の強いお嫁さんだな」という印象を与えてしまうので、そこは文化に対する価値観を優先したと思って、ご主人の名前を書きましょう。
もちろん、ご主人はなんの関係もない奥様の会社の上司やお稽古の先生などが贈り先であれば、奥様の名前で問題ないですよ。
では、夫婦連名で出す場合はどのようなときでしょうか。
例えば、夫婦でお世話になっていた上司や知り合いで、普段からフランクにお付き合いしているような方や、比較的考え方が若いような方、共通の同世代の友人などであれば連名で出すのもいいいかもしれませんね。
夫婦連名にする場合の書き方
夫婦連名でのしを書くときは、どのような点に注意すればいいでしょうか。
まず、連名の場合、右側にご主人のフルネーム、左側に奥様の名前(名字は省く)のが一般的です。
やはり、元々は連名で出すよりも世帯主の名前だけで出す方がベターなお歳暮文化ですから、たとえフランクにお付き合いしている間柄でも、ここは少し日本の文化を尊重して世帯主を優先した書き方にしておきましょう。
「ウチはそんな細かいことは気にしないわよ」なんて言われていても、心のうちは本人にしかわかりませんからね。
お歳暮ののしの書き方!会社で連名にする場合
次は会社の同僚と合わせて連名にする場合や、会社の上司と合わせて取引先にお歳暮を贈るという場合ののしの書き方についてです。
1. 会社の同僚と合わせて連名にする場合
まずは、同僚と合わせて上司など目上の人や共通の知り合いにお歳暮を出す場合です。
のしの送り主を連名にする場合の基本的なルールとしては、右から目上の人の名前を書くということです。
メンバーの中に、先輩がいればもちろんその方が右側ですが、同期などまったく同じ立場同士であれば、幹事を立てて右側に書いたり、あいうえお順にするなどわかりやすい法則をつけて書くといいでしょう。
そして、もう1つの基本的なルールとして、連名は4名までということです。
それ以上いる場合は、先輩又は幹事となる人の名前を書いて、「他、部署一同」というような形でまとめましょう。
2. 会社の上司と合わせて取引先に贈る場合
基本的には、会社として取引先にお歳暮を贈る場合には会社名又は会社名+代表者名をのしに書きます。
ですが、例えば、会社間のお歳暮ではあるものの、係長と一緒にいつも顔を出している営業先の方々に個人としての感謝の気持ちを贈りたい、ということもあるでしょう。
このような場合は、先にも述べましたが、右側が目上の人の名前になるので、会社名+上司の名前、その左に部下の名前を書いていきましょう。
連名は4名までという基本的なルールは変わらないので、人数が多い場合は会社名+上司の名前にしておきましょう。
お歳暮の連名の書き方!【まとめ】
まとめていくうちに改めて感じたのですが、やはりお歳暮ののしの書き方としては、夫婦間だけでなく、会社内、会社間としても、連名ではなく代表者名だけにしておく方がマナー的には良いようです。
連名にする場合は、相手との関係性や相手の価値観に注意して慎重に記した方が良さそうですね。